清方の美人画

お逢いしてきました。

44年ぶりに見つかったと言う、鏑木清方の名作『築地明石町』の美女。

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既にTVで、雑誌で拝見していましたが、実際にお逢いすると
本当に惚れ惚れとするいい女(あえてこの言い方)でした。
粋でたよやかな物腰
きりりとした眼差し
凛と美しい意思を感じさせます。
淡い花浅葱の小紋に黒羽織。
袂からこぼれる緋の色が色香を漂わせ、イギリス巻の髪がモダンで、よく似合っています。
この時代、長襦袢は着なかったそうですが、でも季節は秋口、袂に入れる手がひんやりとした空気のなかにいることを想像させます。さらに素足。でも足袋を履くのは野暮らしく、やせ我慢が恰好よかった時代らしいです。
ふっと新派の『日本橋』に出演されていた玉三郎のお孝を思い出しました。
両脇の『新富町』『浜町河岸』とともに、旧き佳き明治の時代の香りに心酔した冬の宵でした。

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