錦繍の根津美術館

小春日和の本日
「川上不白生誕三百年記念 江戸の茶の湯」へ。
5月の燕子花以来の根津さんです。

紀州徳川家の茶道師範をしていた表千家七代如心斎天然宗左に入門し、後に千家流の茶を江戸に広めて不白流の茶事の祖となった川上不白。
表千家とは深い関わりがある筈なのに、今迄あまり学ぶ機会がなく、今回しっかり学ばせて戴きました。

特に印象に残った事が2点。
表千家にとって何より大切な寶物が千利休の遺偈ですが、それを所持していたのが江戸は木場の豪商 冬木家。その遺偈を表千家に譲り受ける為に尽力したひとりが不白だったそうですが、冬木家は不白の門下なのでした。

また、近代の茶人では藝大5代学長の正木直彦氏。藝大茶会にてメインの広間となった正木記念館は、正木学長の功績を記念して建てられたもの。正木氏も江戸千家流を嗜んでいた方だそうです。

本日は、錦繍の庭園に建つ茶室のひとつ、弘仁亭・無事庵が一般公開。修学院離宮の茶屋を思わせるディテールにも凝らされた意匠が光る茶室から、ゆるり眺める紅葉。鹿威しの音が小鳥たちの囀りのなかに響き渡り、空はどこまでも青く高く・・・。
南青山で愉しむ紅葉狩りも一興なのでした。            191205