春日の鹿とのつきあい方

落語「鹿政談」奈良まほろば館。

昨年、惜しまれながら亡くなった桂米朝氏が蘇らせたという古いネタ。大阪中心の話が多いなか、奈良を舞台にした話は殆どなく、これは貴重なネタ。最近、奈良にはまっている為、是非聞きたいと、せんと君迎える「奈良まほろば館」へ。

時代は江戸時代の後半。奈良にはちょっと変わった風習が残っていました。それは、もし鹿を殺せば市中引き回しの上張り付けに。実際に誤って鹿を殺した少年が石子詰めの刑にされた旧跡もあるのです。現在でも市中を堂々と歩き回る鹿ですが、鹿は春日大社の使い。当時は神聖な生き物だったのです。

さてお話ですが、ある朝、奈良のお豆腐屋さんが、店先で豆腐を盗み食いする鹿を追い払おうと手に持っていた包丁を振ったところ、誤って手が滑り鹿に当たってしまいます。鹿はそのまま帰らぬ鹿に。春日の社人は、豆腐屋を死刑にしろと訴えますが、ここで時の京都所司代、坂倉内膳正重矩(いたくらないぜんのしょうしげのり)の名裁きが下るわけです。(当時、奈良奉行所は京都所司代に属していました)

板倉「之は、犬ではないのか」

社人「犬に角がございますか」

坂倉「例え角があっても、自分が見るところ犬に違いない。この犬は春日明神の御神徳により角がはえたのだろう。もしこれが神鹿ならば、罪は神社側にある。春日大社には神領と神田があるはず。社人が私服を肥やし、鹿に餌をやらぬから、町中で餌をあさるのであろう。それでも神鹿と言われるか?」

社人はすごすごと引き下がります。

坂倉は豆腐屋に「きらずにおく。以後、気をつけよ」

豆腐屋「マメに暮らします」

関西で“きらず”とはおからのことで、これがオチになるわけです。

めでたし、めでたし。ただ、春日大社が私腹を肥やしていたという点がちょっと悲しい話ですがね。

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3 responses to “春日の鹿とのつきあい方”

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