柄澤齊氏の8年振りの京都での個展です。
モダンと京情緒が見事に調和した寺町通りにあるギャラリー宮脇。お茶の一保堂さんが目印でしたが、途中には洋菓子の老舗「村上開新堂」さん、木版画の「版元芸艸堂」、漆の「象彦」などランドマークになる老舗が多々あり、文化の香り漂うストリートに、まず感動。
木口木版画の第一人者・柄澤さんが、近年は銅版画に挑戦したり、絵画にも取り組んでいらっしゃいます。また、染織家の志村ふくみ・洋子さんとの関わりも深くなられているご様子。
『水の法 火の法』と題された今回は、自然の囁きに耳を澄ませ、その狂気をどう見据えるかといった暗示を孕みながら、過去の作品とパラレルしながら、前進した何かを感じる内容。
破壊と芽吹きを約束する神話的オマージュを軸にした新作のその技法は独自のもので、版表現とも近接なモノタイプやコラージュを多用しながら、和紙に墨をぼかしたり、流したり、また細密な描画を加えたり、「描かれなかった物語」の一場面を絵画世界に展開されています。
数年前、銀座のシロタ画廊での個展に並んでいた美しい作品『柳』も、螺旋階段の途中に展示され、作品を所持される志村ふくみさんのメッセージも添えられていました。リルケを描かれたその作品は、小品ながら、はかりしれない夢幻な世界を表現した、甘く切ない情感を漂わせた作品。風にゆれる柳と、詩人の衣が微かに揺れているのまで感じられます。
7月5日に洋子さんとの対談もおありになるようで、染織と版画のコラボレーションがどんな化学反応を生むのか、さらに今後が気になっています。今回も、紬とコラボレーションされた作品が1点あり、妙なる響きを奏でていました。
やらずの雨ならぬ、帰れない雨に、ずっとギャラリーで宮脇氏とお喋りをしておりましたが、ついに閉館時間になり諦めて雨の中へ。白足袋を履き替え・・・それでも無事にホテルに戻れ、一息入れたのち、またムギさんの作品を眺めておりました。
050721
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