太陽を味方につけた男

「マンハッタンの太陽」栃木県立美術館。

1980年、手製のピンホール・カメラでマンハッタンを活写した日本人アーティスト山中信夫(1948〜1982)の展覧会。

山中は大阪に生まれ、1969年多摩美術大学を卒業。1970年に「美共闘REVOLUTION」に参加。現代アート作家として活躍します。

彼は写真家ではなく、現代アートのひとつの手法としてピンホール・カメラを用いた点が興味深く、彼の視線が小さな穴を通ることで、現実の風景は現実を無視した別のリアリティを獲得し、恰も星雲のような、金環食のようなフレーミングに収まった眩惑の世界を構築するのです。

山中は1979年の第15回サンパウロ・ビエンナーレに参加した帰路、マチュピチを撮影。帰国後、『マンハッタンの太陽』は1980年から81年にかけて制作された『東京の太陽』へと発展し、『マチュピチュの太陽』とともに1982年の第12回パリ・ビエンナーレ(パリ市立近代美術館)で大きな注目を集めました。しかし、帰国途上に再び立ち寄ったNYでわずか34年の生涯を閉じました。

今回、初めて眼にした山中の作品は、30年前の作品とは思えないくらい斬新でシャープで、なおかつ抒情的でした。また、1971年の『川を映したフィルムを川に映す』という作品も紹介され、二子玉川に集まるギャラリーや、層を重ねる流れの映像を興味深く鑑賞。

展覧会では、太陽を光源と熱源として捉え、それに関連させた多くのアーティストの作品も展観。ウィニアム・ブレイク、J.M.W.ターナー、ヨーゼフ・ボイス、河原 温、河口龍夫、福田美蘭、志水児王、アンゼルム・キーファー、アンディ・ゴールズワージー等、さらに本日は1979年の映画『太陽を盗んだ男』も上映。核爆発にまで及ぶエネルギーを太陽に重ねていることに、小さな驚きを隠せませんでした。

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3 responses to “太陽を味方につけた男”

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