春の夜の舞いは妖しく可憐に

「柿葺落五月大歌舞伎」から『京鹿の子娘二人道成寺』。

それはそれは美しく、この世の物とは思えない妖しさと気高さ。玉三郎の「娘道成寺は、聞きしに勝る、ただならぬ美の世界。

春爛漫の道成寺、鐘供養の日に境内に並ぶ所化(坊主)たちの前に現われる花子と名乗る白拍子。まずは菊之助の登場です。花子は鐘を拝ませてほしいと頼みます。舞いを奉納するならと希望をかなえてあげる所化たち。そこへもうひとりの花子、玉三郎がスッポンから現れます。花道にあるせり出し・スッポンから登場するのは物の怪と決まっていますから、玉三郎が何者であるか私たちは知るわけです。

所化たちが見守る中、ふたりの花子は次々と艶やかな舞を披露します。

登場のときの妖艶な黒い振袖を鮮やかな赤に替え、頭には烏帽子。やがて引き抜きで一瞬にして可憐な藤色に。次に濃紫、白へと目まぐるしく替わり、舞いも花笠踊り、鞨鼓(かっこ)の踊り・・・眼を楽しませてくれます。菊之助が陽で玉三郎が陰。ふたりがからみ、シンクロしつつ、その姿はまさに花の精のごとき気品と洗練、そして狂気

ラスト、ふたりはみるみる形相が変わり、鐘の中に飛び込みます。実は花子は恋の恨みから熊野詣の僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊だったのです。鐘に上がり、こちらを睨むように立つ玉三郎の恍惚とした姿も美し過ぎで、おもわず鳥肌が。大喝采のなか幕が閉まり、気がつけば涙までうかべている自分に驚くのでした。

凄いものを見てしまった・・・そんな印象の一時間でした。

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4 responses to “春の夜の舞いは妖しく可憐に”

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