「あるべきようわ 三嶋りつ恵展」 資生堂ギャラリー。
会場に通じる階段を下りると、大きなガラスの花器が天上から吊るされ、その先には吹き抜けの天井から床まで、ガラスの柱が繋がっています。ここは迷宮?
三嶋りつ惠は、1989年にヴェネチアに移住、1996年よりムラーノ島のガラス工房に通い、職人とのコラボレーションにより作品を制作。現在、国内外で活躍するアーティストです。
千年の歴史を持つヴェネチアのガラスは、美しい色や華麗なデザインで人々を魅了してきました。しかし、三嶋の作品はすべて透明です。現在ヴェネチアで透明ガラスを主に使うアーティストは三嶋だけといわれています。透明な作品をつくるのは、「風景にとけこみ、光を通して輪郭だけを浮かびあがらせることができるから」とか。
神殿をイメージした白い会場の中央の祭壇上に並べられた20点もの大作は、力強く、美しく、繊細で、有機的なフォルムが印象的。
陶芸のように直接手で触れて作品が作れないガラス作品。三嶋はガラスの素材が炎のなかでオレンジ色のハチミツ状に溶けている状態を見てアイデアが湧いてくるのだとか。素晴らしい決断力の人だと思いました。
透明ガラスはほのかに翠がかって、まるでヒマラヤの奥深くガネッシュヒマールで採取される水晶のよう。会場隅に並べられた小品は、洞窟の奥に眠る水晶のかけら、金剛石のようでもあり、何とも神秘的な煌めきを放つのでした。
因みに展覧会タイトルである「あるべきようわ」(阿留辺幾夜宇和)は、鎌倉時代初期の高僧、明恵の座右の銘で、その意味は「あるがまま」や、「あるべきように生きる」ということではなく、時により事により、その時その場において「あるべきようは何か」と問いかけ、その答えを生きようとすることだそうです。
梅雨の晴れ間の日曜日、こんんなにのんびり銀座を歩くのは久し振り。黒田陶苑、リヤドロショップ、エルメスギャラリーと巡り、平和な時間を満喫しました。
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