守破離の道具

「茶事をめぐって-現代工芸への視点」東京国立近代美術館工芸館。

羊雲の空が美しい土曜日、「上村松園展」開催の近美の前には長蛇の列が。美術館のアプローチには、まだアトリエ・ワン制作の竹の東屋が展示されていました。それらを横目に、その先にある工芸館へ。北の丸の木々に囲まれ静かに佇む赤煉瓦の建物は、羊雲と素敵なコントラストを描きます。

智美術館と会期を同じくして開催される茶道具の展覧会は、智さんでもよく講演をされるK氏の企画とか。智美術館の学芸員Hさんに薦められて来ました。

茶の湯の発展とともに造られてきたさまざまな素材を用いた工芸作品は、常に時代を映すかのように新たな考えや造形を見せています。
展覧会は、個としての想いを造形や意匠に表している工芸作家の作品に焦点を絞り、茶の湯に対する作家の思考や、現在(いま)における茶の湯の造形について考えるというもの。

まず第1室に「近世紀の茶の湯の器」の道具組みが展示。

青井戸茶碗「初霞」・海田曲巷作茶杓「泰然」・古備前水指・瀬戸茶入「振鼓」・織部弾香合・与次郎の釜・土風呂は了全。そして、時代の名品のそのなかに、熊谷守一の一行書「流水不争先」が掛かります。

次に「近世作家の茶の湯の器」

川喜多半泥子作志野茶碗「赤不動」・三輪休輪作萩茶水指・黒田辰秋作茶器・荒川豊蔵作志野菊香合・魯山人作蓋置・琅玗斎作茶杓「松雲」・金重陶陽の風炉。そして掛け物は石黒宗麿の書「道」。思わず唸ってしまうような見事なしつらいです。

そしていよいよ現代へと続くのですが、そこには樂吉左衛門・川瀬忍・池田巌・村瀬治兵衛・隠崎隆一・前田昭博・長野烈といった人気作家の作品が並びます。個人蔵のものが多く、少々偏りを感じつつ、しかしその造形美は変化に溢れ、斬新。須田悦弘の枯葉や桔梗の花が、道具の脇にそっと配されているのもユニークでした。

また福本潮子の藍染めの茶室も展示。福本さんは面識もある憧れの作家さんですが、藍染の薄絹に囲まれた小間は、直島などの茶会で用いたら、さぞや赴きがあることと想像します。

林屋先生のおっしゃる「心の自由」、想いを込めた道具とは・・・時代を映す道具を見つめながら、利休さんの教え「守破離」という言葉が頭をかすめるひとときでした。

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4 responses to “守破離の道具”

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