和菓子の巴里祭

パリ8区に虎屋さんがオープンしたのが1980年の10月。寅年の今年は虎屋パリ店30周年記念の年に当たり、全国の虎屋で30周年フェアを開催中。私は伊勢丹からのメールで知り、早速立ち寄ってみましたが、イベントコーナーにはパリ店限定の和菓子がズラリと並び、いずれも刺激的。やはりどこかシックな趣があり、すべて味わってみたい衝動を抑えるのが大変。

抹茶・小倉・黒胡麻・黄粉の4種類の「マカロン」、正方形のプチ羊羹に4つの日本の味を詰め合わせ「カレド羊羹」、チョコと羊羹のコラボレーション「羊羹auショコラ」など、いずれもパティシェのセンスと技術力の高さを感じます。

一番心惹かれたのは生菓子「ルーブルの光・黄」。りんごのお酒・シールドを使った琥珀餡で作られたピラミッドなかには黄金の餡が入っていて、なんともゴージャス。ルーブル美術館のエントランスが思い浮かび、ピラミッドパワーも戴けそうな一品。

谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』のなかに羊羹のことを、「玉(ぎょく)のような半透明に曇った肌が奥の方まで日の光を吸いとって、夢見る如きほの明るきをふくんでいる感じ。あの色合いの深さ、複雑さは西洋の生菓子には絶対に見られない」というくだりがありましたが、黄金のこの菓子は、茶室の陰翳のなかでも、陽光満つるカフェの明るさのなかでも、気高く瞑想的に存在感を放つようです。

また、ゲランドの良質な塩を皮に入れ、海辺に打ち寄せられた小石に映る空を赤と青で表現したという「ゲランドのめぐみ」、豊穣な林檎の香り「焼りんご羊羹」、ほのかな紅茶の香りが際立つ「アールグレイ饅頭」も絶品。

1週間で終わってしまうのがとても残念で、会期中は毎日立ち寄りたいくらいです。

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3 responses to “和菓子の巴里祭”

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